THE MARROW OF A BONE / Dir en grey

2007年5月5日音楽

Dir en grey待望のニューアルバム。
アルバムを一枚出すたびに何らかの形で進化を
遂げる彼らだが、本作では遂に行き着くところまで
行ってしまったのでは？と感じさせてくれるほど
内容が充実した一枚だ。

まずアルバム通してのバランスが良い。
5曲目の「Grief」まで、京のデスヴォイスが冴え渡り
息つく暇もないほどの激しい曲が続く。
そしてアルバム終盤に差し掛かると、実に彼ららしい
感情を解き放つようなミディアムバラードがあり
そして最後は「Clever Sleazoid」で畳み込むように
終演を迎える。なんとも洗練された構成だ。

京の超が着くほどのハイトーンヴォイスも
デスヴォイスも、更に迫力を増し、、これには圧巻だ。

ただちょっとボーカルがブースト気味に聴こえるのが残念なところ。
「凌辱の雨」も、「CLEAVER SLEAZOID」も
シングル版のほうが聴き易かったというのが正直なところだ。